山崎信道氏 山崎道信


  

所在地  高知県南国市

主な製品  各種の鎌

一口コメント

土佐から全国に鎌が送られています。各地で鎌の形は違っているので、その種類は大変なもの。鍛冶屋さんはたくさんの型をとっていて、それに合わせて鎌を作ります。
山崎さんは土佐鍛冶屋の重鎮。型を横において、赤い鉄の塊を機械ハンマーでタンタンタンと叩いて、片手ハンマーで形を整えてゆきます。
不思議な事にハタキ終わって、横の型にぽんと乗せると、形、厚み、重さがぴたりと合う鎌が出来上がっています。見ていて、流石とうなってしまいます。「うん、紙に絵はかけないけれど、鉄ならば思ったものが作れるよ」「温度の高いうちに形を作ってな、温度が低くなると、はたいて鋼に粘りをだすんだよ」簡単そうに言われます。
実はこのように鋼を赤めて叩いてゆく作業が、切れる刃物つくりに欠かせないのです。しかし、刃物は鋼の板を大きなプレスでドンと打ち抜いて、グラインダーで研ぐだけでも刃物になります。大量生産品は皆そうです。
でもどれが、このように叩いて鍛えた刃物か、単に打ち抜いただけの刃物か、普通の人にはなかなか分からないもの。表面にポコポコと叩いた跡があっても、飾りでそうしているのはよくあること。難しいですね。


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刃物の大喜(はもののだいき)